塾頭コラム#70:新課程の共通テストはどうだった?
平均点が上昇すると、全体に安堵感が出るのが常ではありますが、過去の歴史を見ても、再び難度が上がる可能性は十分にあります。今後の大学入試を戦う上で、学年を問わず意識しておくべきことを列挙しておきます。
1.準備で出遅れないこと
→大学入試のみならず、高校入試も姿を変えつつあります。思考力・判断力・表現力など、重要なキーワードは様々ありますが、一言でこの変化を表すなら「準備をした生徒が報われやすい」入試だと思います。思考力を問う問題構成も、内申点や調査書が必要な入試方式も、いずれも「直前で詰め込む」という手法が通用しません。その一方で、実際には「早くから入試を意識する生徒」と「そうでない生徒」に二極化が進んでいるのが実情のようです。九進生は早めの準備をしていきましょう。
2.入試の情報を得ること
→入試方式が多様化・複雑化していく中で、情報を持っておくことが、大きなアドバンテージになっています。例えば「英検」の取得。英検のスコアを持っていると、大学・学部によっては相当有利になります。中学3年生までに、3級と言わずに準2級以上を取得して、高校で2級・準1級を目指す作戦を立てて取り組んでいる生徒もいます。ただし、情報が溢れているだけに、取捨選択は難しいものです。よって、塾を上手に利用しましょう。情報のために通塾を選択するご家庭も少なくありません。
3.進路の方向性を早いうちから話し合っておくこと
→入試は情報戦です。目標に合わせて、どのような戦略を立てるのか…が重要です。我武者羅に勉強するだけでは、合格は勝ち取れない時代になりました。しかし、志望校が定まらないと、戦略の立てようがありません。戦略が立てられなければ、情報を集めることも、それに合わせて早めに準備することも叶いません。
つまり、手の打ちようがないということです。途中で変更になっても構いませんので、「目標が何もない」という状態をつくらぬよう、早いうちから話し合っておきましょう。
以上3点を意識して、新時代の入試を勝ち抜いていきましょう!