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塾頭コラム#70:新課程の共通テストはどうだった?


現高校3年生は、新課程初年度に高校に入学しました。つまり、今年の入試から新課程入試になるということで、科目や出題範囲の大きな変更があった学年です。共通テストも科目数が6教科30科目から7教科21科目に再編されました。大げさな表現かもしれませんが、受験生にとっては「未知の世界」です。通常の世代よりも、不安や心配も多かっただろうと思います。実際の試験は、平均点が上昇する教科も多く、比較的取り組みやすい年だったと言えるかもしれません。とはいえ、これは業界では想定の範囲内。大学入試に限らず、入試に大きな変化が起こる際には、形式の変化に戸惑う受験生も多いことから、全体のバランスをとるために、内容自体は平易になることが多いもの。内容が難しくなるのは、来年以降だと思います。注目された「情報Ⅰ」についても、試作問題から類推できる範囲での無難なスタートであったと言えるでしょう。知識を詰め込むというよりも、教科書にある知識をもとに考察することで対応できる問題が多かったですね。しかし、これもまた初年度。今後どのように変化していくかは、要注目です。

平均点が上昇すると、全体に安堵感が出るのが常ではありますが、過去の歴史を見ても、再び難度が上がる可能性は十分にあります。今後の大学入試を戦う上で、学年を問わず意識しておくべきことを列挙しておきます。

1.準備で出遅れないこと
→大学入試のみならず、高校入試も姿を変えつつあります。思考力・判断力・表現力など、重要なキーワードは様々ありますが、一言でこの変化を表すなら「準備をした生徒が報われやすい」入試だと思います。思考力を問う問題構成も、内申点や調査書が必要な入試方式も、いずれも「直前で詰め込む」という手法が通用しません。その一方で、実際には「早くから入試を意識する生徒」と「そうでない生徒」に二極化が進んでいるのが実情のようです。九進生は早めの準備をしていきましょう。
2.入試の情報を得ること
→入試方式が多様化・複雑化していく中で、情報を持っておくことが、大きなアドバンテージになっています。例えば「英検」の取得。英検のスコアを持っていると、大学・学部によっては相当有利になります。中学3年生までに、3級と言わずに準2級以上を取得して、高校で2級・準1級を目指す作戦を立てて取り組んでいる生徒もいます。ただし、情報が溢れているだけに、取捨選択は難しいものです。よって、塾を上手に利用しましょう。情報のために通塾を選択するご家庭も少なくありません。
3.進路の方向性を早いうちから話し合っておくこと
→入試は情報戦です。目標に合わせて、どのような戦略を立てるのか…が重要です。我武者羅に勉強するだけでは、合格は勝ち取れない時代になりました。しかし、志望校が定まらないと、戦略の立てようがありません。戦略が立てられなければ、情報を集めることも、それに合わせて早めに準備することも叶いません。
つまり、手の打ちようがないということです。途中で変更になっても構いませんので、「目標が何もない」という状態をつくらぬよう、早いうちから話し合っておきましょう。


以上3点を意識して、新時代の入試を勝ち抜いていきましょう!