塾頭コラム#75:治療よりも予防の意識を
「虫歯になってから歯医者に行く」「風邪をひいてから病院にかかる」
昔はそれが当たり前でしたが、今は違いますね。今の医療は、“予防”が基本。虫歯になる前に通院し、
病気になる前に健診を受ける。「困ってから」ではなく「困らないように」動くのが、スタンダードになりつつあります。
では、勉強はどうでしょうか?「点数が下がったから」「授業についていけなくなったから」──そうなってから慌てて動くのは、例えるなら“奥歯がズキズキしてから歯医者に駆け込む”ようなものです。でも、ここで一つ虫歯のケースと勉強のケースの大事な違いがあります。虫歯は、削って詰めれば“なかったこと”のように治せます。ところが、学力はそう簡単には元に戻りません。
たとえば数学なら、「方程式がわからなかったから一度つまずいた」──それだけで、その先の単元がずっと苦しくなる。つまずきは、“わからないの連鎖”につながるのです。もちろん、過去の積み残しを清算するために復習することはできます。しかしその間にも、授業はどんどん進んでいきます。つまり、負債を抱えたまま、苦しい時を過ごすことになるのです。だからこそ、学力は虫歯以上に、「予防」が大事なのです。
※ちなみに、虫歯や病気でも、勉強でも、「予防」できれば結果的にコストが抑えられるのは同じですね。
中学1年生によく見られる「中1ギャップ」も、まさにこの“準備の差”から生まれます。ある調査によれば──「小6の終わり〜中1の夏までにしっかり備えていた子」は、2学期以降も意欲と成績を維持しやすい。一方で、「つまずいてから塾に通い始めた子」は、元に戻るまでに半年以上かかることも少なくない。これもやはり、“備えた子”と“備えなかった子”の差です。
誤解してほしくないのは、「だから早くから塾に通いましょう」ということが言いたいのではありません。子どもたちは、自分で“つまずき”に気づくのが難しい年頃です。だからこそ、私たち大人が、日頃から様子に目を配り、会話を重ねて、「あれ?もしかして今、備えるタイミングかも」と気づいてあげることが大切なのです。
9月は、夏の努力が形になり始める時期です。でもその先に向けて、また新たな“備え”が始まる月でもあります。子どもたちが安心して学び、ぐんぐん成長していけるよう、私たちはこれからも全力でサポートしてまいります。引き続き、ご家庭のあたたかなご協力をよろしくお願いいたします。
昔はそれが当たり前でしたが、今は違いますね。今の医療は、“予防”が基本。虫歯になる前に通院し、
病気になる前に健診を受ける。「困ってから」ではなく「困らないように」動くのが、スタンダードになりつつあります。
では、勉強はどうでしょうか?「点数が下がったから」「授業についていけなくなったから」──そうなってから慌てて動くのは、例えるなら“奥歯がズキズキしてから歯医者に駆け込む”ようなものです。でも、ここで一つ虫歯のケースと勉強のケースの大事な違いがあります。虫歯は、削って詰めれば“なかったこと”のように治せます。ところが、学力はそう簡単には元に戻りません。
たとえば数学なら、「方程式がわからなかったから一度つまずいた」──それだけで、その先の単元がずっと苦しくなる。つまずきは、“わからないの連鎖”につながるのです。もちろん、過去の積み残しを清算するために復習することはできます。しかしその間にも、授業はどんどん進んでいきます。つまり、負債を抱えたまま、苦しい時を過ごすことになるのです。だからこそ、学力は虫歯以上に、「予防」が大事なのです。
※ちなみに、虫歯や病気でも、勉強でも、「予防」できれば結果的にコストが抑えられるのは同じですね。
中学1年生によく見られる「中1ギャップ」も、まさにこの“準備の差”から生まれます。ある調査によれば──「小6の終わり〜中1の夏までにしっかり備えていた子」は、2学期以降も意欲と成績を維持しやすい。一方で、「つまずいてから塾に通い始めた子」は、元に戻るまでに半年以上かかることも少なくない。これもやはり、“備えた子”と“備えなかった子”の差です。
誤解してほしくないのは、「だから早くから塾に通いましょう」ということが言いたいのではありません。子どもたちは、自分で“つまずき”に気づくのが難しい年頃です。だからこそ、私たち大人が、日頃から様子に目を配り、会話を重ねて、「あれ?もしかして今、備えるタイミングかも」と気づいてあげることが大切なのです。
9月は、夏の努力が形になり始める時期です。でもその先に向けて、また新たな“備え”が始まる月でもあります。子どもたちが安心して学び、ぐんぐん成長していけるよう、私たちはこれからも全力でサポートしてまいります。引き続き、ご家庭のあたたかなご協力をよろしくお願いいたします。