塾頭コラム#81:新年の抱負について

「今年こそは、もう少しうまく関わりたいな」「焦らず、どっしり構えたいな」
それは、決して欲張りな願いではありません。むしろ、子どものことを大切に思っているからこそ、生まれる気持ちです。ただ、新年はどうしても力が入りやすい時期でもあります。目標を立てすぎて、気づけば自分が疲れてしまう。そんな経験をされた方も、きっと少なくないのではないでしょうか。そこで今回は、「頑張る抱負」ではなく、「意識の置きどころとしての抱負」を、3つご紹介します。この中から、「今年はこれを大事にしてみようかな」そんなものを、ひとつ選んでみませんか。
抱負①:結果より、「今日の行動」を見る
成績、点数、順位。子どもの学習を考えると、どうしても目が向くところです。ただ、結果というものは、 努力を始めてすぐに表れることは、ほとんどありません。むしろ、静かに、見えないところで積み重なり、 少し時間が経ってから、形になります。一方で、行動はどうでしょう。
・今日は塾に行けた・ 疲れていたけれど、机には向かった ・完璧ではないけれど、投げ出さなかった
こうした行動は、その日その日に存在しています。
今年は、結果を見る前に、「今日、何ができたか」を見る。そんな抱負を持つのも、ひとつです。行動を見てもらえている、認めてもらえている。その実感が、子どもにとって、次の一歩を踏み出す力になります。
抱負②:声をかける前に、ひと呼吸おく
親であれば、言いたくなる場面は必ずあります。
「このままで大丈夫かな」「今、言っておいた方がいい気がする」
その気持ち自体が、悪いわけではありません。むしろ、真剣に向き合っている証拠です。ただ、同じ言葉でも、伝わり方は「タイミング」で大きく変わります。今年は、声をかける前に、ほんのひと呼吸おく。
それだけで、言葉のトーンが変わったり、別の言い方が浮かんだりすることがあります。ひと呼吸は、子どものためであり、同時に、親自身の心を守る時間でもあります。
抱負③:「信じて任せる時間」を、少し増やす
子どもを信じる。言葉にすると簡単ですが、実際にはとても難しいものです。任せたつもりでも、つい口を出してしまう。見守っているつもりでも、不安が先に立つ。それでも構いません。今年は、「すべて任せる」ではなく、「信じて任せる時間を、少し増やす」。
・今日はあえて言わない ・今日は見守る側に回る ・今日は任せてみる
そんな小さな選択の積み重ねが、子どもの自立心を、静かに育てていきます。信じてもらえた経験は、 子どもが困ったとき、踏ん張る力になります。
ここに挙げた3つは、どれも完璧にできる必要はありません。途中で忘れてしまってもいい。うまくいかない日があってもいい。大切なのは、「今年は、これを大事にしよう」と心の片隅に置いておくことです。子どもを変えようとする一年ではなく、親の関わり方を、少しだけ整える一年。その積み重ねが、気づいたときに、子どもの大きな成長につながっている。私たちは、そう信じています。2026年も九大進学ゼミは、ご家庭と同じ目線で、子どもたちを支えてまいります。
