グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム >  本校ブログ >  塾頭コラム#86:❝脳の疲労❞が行動を鈍らせる?

塾頭コラム#86:❝脳の疲労❞が行動を鈍らせる?


6月に入ると、子どもたちからこんな言葉を聞く機会が増えてきます。
「なんか疲れる…」「やる気が出ない…」「勉強しなきゃとは思ってるけど、動けない…」
保護者の方からも、「最近ダラダラしていて…」「前より集中力が落ちた気がします」「怠けているように見えてしまって…」そんなご相談をいただくことがあります。もちろん、本当に気が緩んでしまっているケースもゼロではありません。しかし、私たちが子どもたちを見ていて感じるのは、“怠け”よりも、“脳の疲労”が原因になっているケースが非常に多いということです。特に6月は、「新学年の緊張」「環境変化」「定期テスト」「部活動」「気温上昇」「湿度の高さ」など、子どもたちの脳と身体に負荷がかかりやすい時期です。
さらに、現代の子どもたちは、私たち大人が子どもだった頃とは比べものにならないほど、多くの情報に囲まれています。スマホの通知、動画、SNS…。脳は、情報を処理するだけでもエネルギーを使います。つまり、「何もしていないように見える」のに、実は脳だけがずっと働き続けている状態になっている子も少なくないのです。脳科学では、脳が疲労すると、「集中力が低下する」「感情が不安定になる」「先延ばしが増える」「やる気が出にくくなる」といった状態が起こることが分かっています。そして厄介なのは、本人も「なぜ動けないのか」が分からないことです。だからこそ、「なんでやらないの!」「早くしなさい!」という言葉だけでは、改善しないことがあります。
もちろん、甘やかせばいいという話ではありません。大切なのは、“脳が動きやすい状態”を整えることです。たとえば、「睡眠時間を確保する」「起床時間を一定にする」「スマホ時間を見直す」「短時間でも机に向かう習慣を切らさない」「『全部やれ』ではなく『まず5分だけやろう』と声をかける」こうした小さな積み重ねが、疲れた脳を少しずつ立て直していきます。実際、成績が伸びる子どもたちを見ていると、「特別な根性」があるというより、“脳が安定して動ける生活習慣”を持っているケースが非常に多いのです。
もうすぐ夏がやってきます。夏休みは、学習時間を確保しやすい大きなチャンスです。しかしその一方で、生活リズムが崩れやすく、脳の疲労も蓄積しやすい時期でもあります。だからこそ九大進学ゼミでは、「長時間勉強させること」だけではなく、「集中できる状態をつくること」を大切にしています。
子どもたちは、本来、伸びる力を持っています。その力を引き出すために必要なのは、「もっと頑張れ!」だけではありません。脳と心が、前向きに動き出せる環境を整えること。
私たちも、ご家庭と一緒に、子どもたちが元気に夏へ向かっていけるよう支えてまいります。